

■不妊検査とは?
不妊症には様々な原因が考えられ、また複数の原因が同時に存在するケースもしばしば見られます。そのため、スクリーニングと呼ばれるいくつかの検査を行い、不妊症の原因を明らかにして、その原因に合った治療を行っていかなければなりません。
不妊症の検査は性周期の特定の時期のみに行うことのできるものが多くあります。そのため、一通りのスクリーニング検査が終了するまでに最短1か月、長い場合は数か月かかることになります。
初診ではまずお話を伺い、お持ちであれば基礎体温表を拝見させて頂きます。皆さんの状態をより良く把握させていただきたいので、結婚時期、避妊期間、最終月経などを確認をお願いします。
もし可能であれば内診を行い、卵巣・子宮の状態を拝見させて頂きます(とりあえずお話だけと言うことでも、勿論結構です)。内診自体は痛みもなく、数分で終わるものです。リラックスしてお受けください。
当日のうちに採血による検査が可能である場合もあります。
お仕事や家庭のご事情など、出来るだけ考慮して検査のスケジュールを立てていきたいと思います。医師と納得するまで話し合い、疑問に思ったことなどは遠慮なくお尋ね下さい。
| 女性が行う 検査 |
●スクリーニング検査として行います ■基礎体温 ■血液検査 ■子宮卵管造影検査 ■頸管粘液検査 ■ヒューナーテスト ■LH-RHテスト ●スクリーニング検査で卵管の異常が疑われた場合に行います ■腹腔鏡検査(腹腔鏡下手術検査) |
|---|---|
| 男性が行う 検査 |
●スクリーニング検査として行います ■精液検査 |
基礎体温表からは排卵の有無、排卵の時期を知る事が出来ます。
基礎体温とは、熟睡しているときの内蔵の働きがもっとも静かな状態の時の体温のことです。目が覚めて、体を動かす前に検温を行い、体温を記録してグラフにします。
排卵が正常におきている場合には、排卵前の卵胞期に約14日間低温期が続き、排卵後の黄体期に約14日間の高温期が続きます。排卵が起こると体温が上昇して、高温期に移行します。排卵がない場合は、基礎体温は低温期のみの一層性になります。また、妊娠が成立すると、高温期が持続します。
不妊症検査・治療の計画を立てる為には月経周期を知ることが重要なので、外来を受診する際は基礎体温を1か月以上つけてから来院するのが理想的です。
【基礎体温表】
排卵前の卵胞期に約14日間低温期が続き、排卵後の黄体期に約14日間の高温期が続きます。排卵が起こると体温が上昇して、高温期に移行します。

| クラミジア抗体 | |
|---|---|
| 性感染症であるクラミジアに過去または現在、感染したことがあるかを調べることができます。 クラミジアは、卵管障害を起こす危険性が高いものです。 クラミジア抗体陽性の結果が出た場合には、ご夫婦2人で坑生物質の服用による治療を行います。 | |
| ホルモン測定 | |
| LH・FSH | 脳下垂体から分泌されるLH・FSHの測定を行います。 |
| プロラクチン | プロラクチンは、乳汁分泌を促すホルモンで、排卵を抑える作用も持ちます。プロラクチンの値が高い場合(高プロラクチン血症)、無月経になり不妊の原因となります。 |
| エストロゲン プロゲステロン |
卵巣から分泌されるエストロゲン・プロゲステロンの測定を行います。 |
【主なホルモン】
| ホルモン | 分泌場所 | 主な働き |
|---|---|---|
| GnRH | 視床 下部 |
下垂体に働きかけ、FSH、LHの分泌を調整します。 |
| FSH (卵胞刺激ホルモン) |
下垂体 | 卵巣で、卵胞を発育させます。 |
| LH (黄体形成ホルモン) |
下垂体 | 卵巣で排卵、黄体の形成を促します。 |
| エストロゲン | 卵巣 | 子宮内膜を増殖させます。 |
| プロゲステロン | 卵巣 | 妊娠の成立、維持のために働きます。体温を上げる作用もあります。 |