

卵子凍結
卵子凍結とは
(未受精卵子の凍結・保存)
女性は年齢を重ねることで卵子の数が減っていき、同時に卵子そのものの老化も起こります。卵子が老化することで妊娠率の低下だけでなく流産率も増加します。
今は仕事を優先したい、パートナーの都合などで妊娠への準備が整わない方が、状況が整い子供を産み育てたいとなった時に、これまでは加齢で生じる卵子の問題によって妊娠・出産を諦めるしかありませんでした。
少しでも年齢の若い時期に卵子等を凍結しておくことによって将来の妊娠・出産の可能性を高めることが出来ます。
社会的卵子凍結保存の適応
当院では、心身ともに健康な女性が年齢とともに低下する妊娠する力・機能(妊孕性といいます)を温存することを目的として卵子凍結を行います。当院において本法が適応される年齢は18歳以上43歳未満としています。
この卵子凍結に関わる治療は日本産婦人科学会の「体外受精・胚移植に関する見解」および「ヒト胚及び卵子の凍結保存と移植に関する見解」を遵守しています。
卵子凍結をお考えの方へ
卵子凍結を行う場合には成熟した卵子のみを凍結しますが成熟した卵子であっても融解後の生存率は高くありません。また採卵時の年齢により受精率、妊娠率に差があるため卵子凍結保存の個数に適切な指針はありません。
なるべく若い年齢で卵子凍結を行い。出来るだけ多くの成熟した未受精卵を凍結保存しておくことが望ましいと考えられますが、ご自身の状況に合わせて診察時にご相談下さい。
一般的におこなわれている不妊治療での生殖補助医療とは異なり、精子と受精させる前の卵子を凍結保存するため、妊娠を希望したときには融解した卵子を必ず顕微授精によりパートナーの精子と受精させる必要があります。受精し良好胚が出来た場合に胚移植を行います。
卵子凍結保存は将来の確実な妊娠を約束したものではありません。

※イラスト作成中
初診から卵子凍結までのスケジュール
当院へお電話にてご連絡後に不妊科へ受診して下さい。
卵子凍結までに複数回の診察が必要になります。診察時に医師と無理ないスケジュールをご相談下さい。
受診までに日本産婦人科学会の動画をご視聴下さい。
当院は東京都卵子凍結助成指定医療機関です。助成を受ける場合の条件がありますので東京都福祉局のホームページでご確認下さい。
卵子凍結の費用
卵子凍結に関わる費用は全て自費になりますので、ご了承ください。
費用は予告なく変更される場合があります。
卵胞発育不良や採卵前に排卵してしまった場合、その他体調不良等で採卵が中止になった場合も実施済み費用をお支払い頂きます。
凍結した卵子を使用した生殖補助医療を受ける場合も全て自費になります。
※表待ち
保管方法について
当院は凍結卵子の保管先としてLIFEBANK株式会社と提携しております。
LIFEBANKを推奨している理由として、災害時に安心の保管場所と保管施設全体のセキュリティーと管理を徹底している会社であること。凍結卵子は長期保管が見込まれるため医師の急病など病院が閉院してしまった場合や転居に伴い通院が難しい場合でも提携している全国のクリニックへの凍結卵子の移送が可能です。また凍結卵子専用保険を利用できます。(年齢その他諸条件あり)