明るくゆとりのある浜田病院の病棟廊下

卵子凍結

卵子凍結は、将来子どもを望むときに備えて、今の卵子を凍結して保存しておく選択肢です。健康な方が将来に備えて行うもので(社会的卵子凍結と呼ばれています)、当院では18歳以上43歳未満の方を対象としています。

費用は、採卵から凍結まで約47万5千円〜67万円程度が目安となります(採卵数やお薬の量によって変わります。別途、卵子の保管費用※1がかかります)。初診から採卵までは、約2〜3週間ほどです。※凍結卵子の保管は、LIFEBANK株式会社に委託しております。

当院は、東京都の助成の登録医療機関です。ただし、東京都の制度により助成の対象は「採卵日に40歳未満」の方です。40歳以上43歳未満の方も卵子凍結は受けられますが、助成の対象にはなりません。詳しい条件は、後半でご説明します。

なお、卵子凍結は将来の妊娠を保証するものではありません。このページでは、費用・年齢・流れ・妊娠率の考え方・リスク、そして将来その卵子をご利用になるときの流れまで、順番にご説明致します。

30秒でわかる卵子凍結

項目内容
費用の目安採卵から凍結まで 約47万5千円〜67万円程度
+ 保管費用(目安:初期 約9.9万円・保管費 年5.5万円〜/5個の一例)
期間初診から採卵まで 約2〜3週間
当院の対象18歳以上43歳未満
東京都の助成凍結実施年度 上限20万円/翌年度以降 年2万円(令和10年度まで)
採卵日に18歳以上40歳未満・都内在住
都の説明会に参加 → その後に投薬開始 の順番が必須
ご注意将来の妊娠を保証するものではありません。不妊症と診断された方は都の助成の対象外となっております。
このページの目次

卵子凍結とは(3つの選択肢の違い)

卵子凍結とは、排卵誘発剤で複数の卵子を育て、採卵を行い取り出し、受精をさせないまま(未受精のまま)凍結して保存しておく方法です。取り出された卵子はガラス化法で凍結し、マイナス196℃の液体窒素の中で保存します。

女性は年齢を重ねると、卵子の数が減少していくことが論文※2でも明らかになっております。卵子そのものの質も変化(老化)していきます。卵子は生まれたときにすでに卵巣の中にあり、あとから新しく作られることはありません。そのため、卵子の年齢はご本人の年齢とともに重なっていきます。これが、妊娠率の低下や流産率の増加につながることが知られています。卵子凍結は、この変化に対して「今の卵子を保存しておく」という備えのひとつです。※2 Accelerated disappearance of ovarian follicles in mid-life: implications for forecasting menopause(中年期における卵胞の消失の加速:閉経時期の予測への影響)https://academic.oup.com/humrep/article-lookup/doi/10.1093/oxfordjournals.humrep.a137570

当院が行っているのは、健康な方が将来の妊娠に備えて選ぶ「社会的卵子凍結」です(がん治療の前などに行う「医学的卵子凍結」とは目的が異なります)。将来の選択肢を広げるための、前向きな備えのひとつです。当院の卵子凍結は、日本産科婦人科学会の「体外受精/顕微授精・胚移植に関する見解・指針」を遵守し、倫理的配慮のもとで実施しております。

卵子凍結・受精卵(胚)凍結・今すぐ妊娠を目指す

「卵子を凍結する」以外にも選択肢があります。ご自身の状況に合うものをお選びいただけるよう、違いを整理しました。

 卵子凍結(未受精卵子)受精卵(胚)凍結今すぐ妊娠を目指す
パートナー不要必要(精子が要ります)必要
凍結するもの受精させていない卵子精子と受精させた胚
将来使うとき融解 → 顕微授精 → 胚移植融解 → 胚移植
向いている方パートナーが未定/今は妊娠の予定がないパートナーが決まっており、妊娠を先送りしたい妊娠を望むタイミングが今ある
費用自費(+毎年の保管料)社会的な理由による場合は自費。不妊治療としての要件を満たせば保険適用の場合もある不妊治療として保険適用の範囲があります

卵子凍結の費用と東京都の助成

卵子凍結は自費診療になります。原則として、卵子凍結を目的として行う検査・処置・投薬にも公的医療保険は適用されません。

費用の内訳

区分内容金額(税込)
A. 採卵までの診察等診察・検査(術前検査含む)/周期管理料/採卵/麻酔352,000円
B. 薬剤排卵誘発剤90,000〜200,000円
C. 卵子処理料1〜5個/6〜10個/11〜15個/16〜20個15,000/20,000/25,000/30,000円
D. 卵子凍結料1〜2個/3〜4個/5〜6個/7〜8個/9〜10個18,000/26,000/34,000/42,000/50,000円
 11〜12個/13〜14個/15〜16個/17〜18個/19〜20個58,000/66,000/74,000/82,000/90,000円
  • 採卵から凍結までにかかる費用は、およそ47万5千円〜67万円程度です(採卵数・お薬の量によって変動します)。
  • たとえば卵子を10個凍結する場合の目安は、約51万〜62万円程度です(別途、保管先への費用がかかります)。
  • 採卵できた卵子の個数が多い場合や、複数回の採卵を希望される場合は、上記の費用を超えることがあります。
  • 別途、凍結卵子の保管にかかる費用(保管先であるLIFEBANK株式会社との契約)がかかります。金額・お手続きは初診時にご案内致します。
  • 費用はあくまで目安となります。お一人おひとりの状況により変動しますので、診察時に詳しくご説明いたします。
  • 卵胞の発育状況や採卵前の排卵、体調不良などにより採卵を中止した場合でも、それまでにかかった費用はお支払いいただきます。

東京都の助成 — 対象と、受けるための順番

卵子凍結のイメージ図。凍結保存された卵子と、将来に向けたカレンダー

当院は「東京都卵子凍結に係る費用助成」の登録医療機関です。対象となる方の主な要件は次のとおりです。※令和8年現在(助成指針は変更になる場合がございます)

  • 採卵を実施した日における年齢が18歳以上40歳未満であること(申請時ではなく採卵日時点の年齢です)
  • 説明会への参加を申し込んだ日から都へ申請する日まで、継続して東京都内に住民登録があること
  • 都が開催する説明会に参加すること
  • 不妊症と診断された方は対象外です
  • 凍結卵子の売買・譲渡・海外移送を行わないこと
  • 都が実施する調査に継続して協力すること

助成を受けるには、手続きの順番が決まっています。

手続きの手順① 都の説明会に参加
② 当院(登録医療機関)で投薬を開始
③ 採卵・凍結
④ 申請
これをすると助成が受けることができません投薬(診察・検査)を開始してから説明会に参加する

⚠️ 投薬を先に始めてしまうと、助成の対象外になります。説明会に参加した日以降に、当院(登録医療機関)で診察や検査等の医療行為を開始してください(説明会への参加から1年以内に投薬を開始する必要があります)。助成をご検討の場合は、初診の際に必ずお申し出ください。

当院の対象年齢と、都の助成の対象年齢は異なります。

 対象年齢
当院の卵子凍結18歳以上 43歳未満
東京都の助成対象年齢採卵日に18歳以上 40歳未満

40歳以上43歳未満の方も、当院で卵子凍結をお受けいただけます。ただし東京都の助成の対象は40歳未満のため、全額自己負担となります。詳しくは診察時にご案内します。

助成額は、凍結を実施した年度が上限20万円、翌年度以降は1年ごとに一律2万円(令和10年度まで)です。金額・要件は改定されることがあります。最新の内容は必ず東京都福祉局の公式ページをご確認ください。

東京都福祉局「卵子凍結に係る費用の助成」

千代田区の助成(東京都の助成に上乗せ)

当院は御茶ノ水(東京都千代田区)にあります。千代田区にお住まいの方が当院で卵子凍結をお受けになる場合、東京都の助成に加えて、千代田区独自の卵子凍結費用の助成を受けられる場合があります。助成の上限額・要件・申請方法は変更されることがあるため、最新の内容は千代田区の公式ページでご確認ください。

また、将来凍結した卵子を使って妊娠を目指す際(生殖補助医療)にも、千代田区の助成があります。

千代田区「卵子凍結費用助成」

千代田区「凍結卵子を使用した生殖補助医療への助成」

何歳までに、何個凍結すればよいか

何歳までに凍結するのがよいか

卵子は、年齢とともに数が減り、質も変化します。※2そのため、できるだけ若いうちに凍結しておくことが望ましいとされています。日本生殖医学会の指針でも、卵子を採取する年齢は「36歳未満が望ましい」とされています。

ただし、これは「36歳を過ぎたら選択肢がなくなる」という意味ではありません。当院では、18歳以上43歳未満の方を対象としています。年齢が上がると必要な個数が増えるなど、条件は変わります。詳しくは、検査の結果をふまえて専門医よりご説明します。

なお、凍結した卵子を将来使うときには、出産希望年齢など加齢にともなう妊娠・出産のリスクにも備えて準備しておきましょう。

何個くらい凍結すればよいか

必要な数は、採卵時の年齢や卵子の状態によって変わります。そのため、「何個凍結すれば安心」という決まった数はありません。

当院で推奨している目安をご紹介致します。将来1人以上の出産を見込む確率を75%とした場合、必要な卵子の数は次のように推計されています。

凍結時の年齢必要な卵子の数の目安(出産の確率を75%と見込む場合)
34歳約10個
37歳約20個
42歳約61個

この「75%」は、高めの目標を置いた場合の目安です(Goldman RH, et al. Hum Reprod. 2017 選択的卵子凍結保存における生児出産の可能性の予測 https://academic.oup.com/humrep/article/32/4/853/2968357?login=false)。数字だけで判断する必要はありません。まずは検査で、ご自身の卵巣の状態を確認することが第一歩です。必要な数は一人ひとり異なりますし、必要数を必ず保存していなければならないわけではないので、当院の専門医と何度も相談しながら一緒に決めていきましょう。

卵子凍結で期待できること/妊娠率の考え方

まず正直にお伝えします。卵子凍結は、将来の妊娠を100%保証するものではありません。卵子を凍結できたことと、将来赤ちゃんを迎えられることは、同じではありません。

凍結した卵子から妊娠に至るまでには、次のすべての段階を越える必要があります。

  • 融解(溶かす)したときに、卵子が生き残ること
  • 顕微授精によって、受精すること
  • 受精卵(胚)が順調に育つこと
  • 子宮に戻した受精卵(胚)が着床すること

各段階で一定の割合が脱落するため、凍結した卵子の個数がそのまま妊娠の可能性になるわけではありません。

凍結・融解した後に卵子が生き残る割合(融解後生存率)は、ガラス化法でおよそ80〜90%とされています(年齢や凍結方法によって異なります)。

凍結時の年齢別の目安もご紹介します。成熟した卵子を20個凍結した場合に、将来1人以上の出産が得られる確率は、次のように推計されています。

凍結時の年齢20個の卵子を凍結した場合に、将来1人以上出産できる推計確率
34歳約90%
37歳約75%
42歳約37%

これはモデルによる推計値です(Goldman RH, et al. Hum Reprod. 2017)。個人の結果を保証するものではありません。

若いうちに、より多くの卵子を凍結できるほど、可能性は高まります。ただし、年齢が上がってからの凍結に意味がないわけではありません。見通しはご自身の卵巣の状態によって変わりますので、診察のうえで専門医が一緒に考えます。

卵子凍結のリスクと副作用

卵子凍結は3つのステップからなり、それぞれにリスクがあります。当院ではリスクを抑える処置を行っていますが、以下のリスクを理解したうえでご検討ください。

排卵誘発に伴うもの

ホルモン剤を使って複数の卵子を育てる過程で、まれに卵巣が腫れる「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」が起こることがあります。お腹の張り、吐き気、体重の増加などの症状が現れることがあります。

採卵に伴うもの

採卵は麻酔下で、膣から針を入れて卵巣から卵子を取り出します。ごくまれに、出血・腹腔内出血・感染・痛み、麻酔による吐き気やふらつきなどが起こる可能性があります。また、卵胞を穿刺しても卵子が採取できない場合や、採取できた卵子が未熟・変性していて凍結できない場合もあります。

凍結・融解に伴うもの

凍結できるのは成熟した卵子のみです。また、融解する際に卵子がダメージを受け、使用できなくなる可能性があります。融解後に卵子を回収できない場合や変性が起きた場合は、顕微授精を行うことができません。顕微授精を行っても受精卵が得られない場合や、受精卵(胚)が順調に発育しない場合は、胚移植が行えない可能性もあります。

万一のときの当院の体制

採卵にあたっては、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)や採卵時の合併症が起こる可能性があります。当院では、入院設備を保有しており、安心して受診いただけますが、より専門的な対応が必要と判断した場合には、連携する医療機関と連携して合併症の治療に当たらせていただきます。

卵子凍結の対象となる方

当院では、健康な女性が将来の妊娠に備える「社会的卵子凍結」を行っています。これは、妊孕性(にんようせい=将来妊娠する力)を保つことを目的としたものです。対象は、18歳以上43歳未満の方です。次のような方がご相談にいらっしゃいます。

  • 今はお仕事などのワークライフを優先したいと考えている
  • パートナーはいるが、すぐに妊娠する予定はない
  • パートナーがまだいないが、将来子どもを持つ可能性を残しておきたい
  • 介護やご家庭の事情で、今すぐの妊娠・出産が難しい

ご年齢や健康状態などを考慮して専門医が総合的に判断しますので、当てはまるかどうか迷う場合も、まずはお気軽にご相談ください。

初診から採卵・凍結までのスケジュール

ステップ内容
① 初診・カウンセリング流れ・メリット・デメリット・費用をご説明します
② 検査AMH(卵巣に残っている卵子の目安となる検査)・ホルモン値・感染症・超音波などで卵巣の状態を確認し、排卵誘発の方法を決めます
③ 同意書のご提出
  保管先への登録
排卵誘発を開始する前に必要です。
東京都の助成をご希望の方は、この前に都の説明会への参加が必要です
④ 排卵誘発(約10〜12日間)内服薬・注射で複数の卵子を育て、超音波で発育を確認します(通院が必要となります)
⑤ 採卵(麻酔下・日帰り)膣から針を入れ、卵巣から卵子を取り出します
⑥ 凍結・保管成熟した卵子のみをガラス化法で凍結し、保管します

初診から採卵までの目安は約2〜3週間です。卵子凍結を行うまでには複数回の通院が必要となりますので、診察時に医師と相談しながら、無理のないスケジュールを立てていきましょう。採卵当日は麻酔を行うため、お車の運転によるご来院はお控えください。

▼ 治療に進むと決めた方向け:実際の治療スケジュール例(アンタゴニスト法)

卵子凍結の治療スケジュール例(アンタゴニスト法・注射の時刻や薬剤、胚移植までの流れ)

※クリックで拡大(PDF)。注射の時刻・薬剤・胚移植までを含む治療計画の一例です。実際の内容は診察時にご説明します。

将来、凍結した卵子を使うときの流れ

卵子凍結は「凍結して終わり」ではありません。将来、妊娠を希望されるタイミングとなった場合、次の流れになります。

ステップ内容
① ご相談当院を受診し、凍結卵子の使用をご相談ください
② 出庫・移送保管先へ出庫を依頼し、当院へ移送します
③ 融解凍結した卵子を融解(解凍)します
④ 顕微授精パートナーの精子と顕微授精し、受精卵(胚)にします
⑤ 胚移植順調に発育した胚を子宮内に戻します
  • 凍結した卵子を使う場合、顕微授精が必要です(通常の体外受精ではなく、精子を直接卵子に注入する方法です)。
  • 当院では、将来の顕微授精・胚移植まで対応できます。凍結したあと、使うときまでご相談いただけます。
  • これらの治療(融解・顕微授精・胚移植)は自費診療となります。
  • 東京都の助成では、使用時にパートナー(配偶者)の精子のみを使用することが要件とされています。

卵子の保管方法について

当院では、大切な卵子を安全に長期保管するため、LIFEBANK株式会社と提携しています。

  • 凍結した卵子は、災害リスクを考慮して立地を選定し、セキュリティ・管理体制を整えた保管庫で保管されます。
  • 転居などで通院が困難になった場合でも、全国の提携クリニックへ凍結卵子を移送することが可能です。
  • 排卵誘発を開始する前に、LIFEBANK社へのお手続きとご登録が必要です。詳細は初診時に資料をお渡ししてご案内します。

保管にかかる費用の目安

凍結した卵子の保管は、保管先であるLIFEBANK社との契約となります。LIFEBANK社が公開している費用の一例(卵子5個の場合)は、次のとおりです。

項目目安(税込)
初年度の初期費用合計 約9.9万円(初回登録費・コーディネート費・凍結卵子輸送費 各3.3万円)
保管費(年額)約5.5万円(卵子5個の場合)
  • 次年度以降は、保管費の割引があります。
  • 保管する卵子の個数や年数によって費用は変わります。最新の料金・詳細は、LIFEBANK社の公式ページでご確認ください。

LIFEBANK株式会社「費用の一例」

凍結卵子専用の保険(追加費用なく付帯されます)

採卵時の年齢が39歳未満の方には、凍結卵子専用の保険が追加費用なく付帯されます。保険料はLIFEBANK社が負担し、お客様のお申し込みや保険料のご負担の必要はありません。

凍結してから融解するまでの間に、偶然の事故で凍結卵子に損害が生じた場合、卵子1個あたり25,000円を上限に補償されます。

当院で卵子凍結を受けるというメリット

  • 凍結した卵子を将来使う際に必要となる顕微授精・胚移植まで、当院で対応できます。卵子凍結は「凍結して終わり」ではありません。使うときまで同じ場所でご相談いただけます。
  • 採卵時のOHSSや合併症が起きた場合は、程度に応じて当院で対応します(より専門的な対応が必要な場合は連携先医療機関へご紹介します)。
  • 日本生殖医学会認定 生殖医療専門医が、カウンセリングから採卵、凍結まで担当します。
  • 培養・凍結の各業務は、専任の培養士、担当者が体制を組んで行っています。
  • 東京都卵子凍結に係る費用助成の登録医療機関です。
  • JR「御茶ノ水駅」お茶の水橋口から徒歩約2分です(東京都千代田区神田駿河台2-5-1)。

浜田病院 不妊科の受診案内

  • ご予約:まずはお電話 03-5280-1166 へ。卵子凍結をご希望の方は、不妊科の初診としてお電話でご予約ください(受付:平日 8:30〜17:30/土 8:30〜12:30)。
  • WEB予約(https://yoyaku.atlink.jp/hmdhp/)もご利用いただけますが、卵子凍結は不妊科の初診・ヒアリングが必要となるため、まずはお電話でのご予約をおすすめします。
  • 持ち物:マイナ保険証(または資格確認書)をご持参ください。

よくあるご質問

卵子凍結をすれば、将来必ず妊娠できますか?

卵子凍結は、将来の妊娠の可能性を残すための選択肢の一つですが、妊娠を100%保証するものではありません。凍結した卵子を融解する際にダメージを受ける可能性や、その後の受精・着床が順調に進まない場合もあります。メリットとデメリットを正しくご理解いただいた上で、ご自身のライフプランに合った最善の選択ができるよう、専門医が丁寧にサポートします。

卵子凍結の対象年齢は何歳ですか?

当院では18歳以上43歳未満の方を対象としています。東京都の助成の対象は採卵日に18歳以上40歳未満のため、40歳以上43歳未満の方は当院で卵子凍結をお受けいただけますが、助成の対象にはなりません。年齢や健康状態などを考慮して総合的に判断しますので、まずはご相談ください。

卵子は何歳くらいで凍結するのが良いですか?

卵子は年齢とともに数と質が変化するため、できるだけ若いうちに凍結保存することが望ましいとされています。日本生殖医学会の指針では、採取時の年齢は36歳未満が望ましいとされています。ただし最適な時期は一人ひとり異なりますので、ご自身の体の状態やライフプランに合わせて医師と一緒に考えていくことが大切です。まずは一度カウンセリングにお越しください。

未婚でも、パートナーがいなくても卵子凍結できますか?

はい。卵子は受精させずに凍結するため、パートナーがいない方でもお受けいただけます。将来、凍結した卵子を使って妊娠を目指す際に、パートナーの精子との顕微授精が必要となります。なお、東京都の助成を利用する場合は、使用時に配偶者の精子のみを使用することが要件とされています。

費用はどのくらいかかりますか?助成金は使えますか?

採卵から凍結までにかかる費用は、およそ47万5千円〜67万円程度です(採卵数などによって変動します)。別途、保管先であるLIFEBANK社への費用がかかります。当院は「東京都卵子凍結に係る費用助成」の登録医療機関です。詳しくはページ内の「卵子凍結の費用と東京都の助成」をご覧ください。

東京都の助成を受けるのに、事前の手続きは必要ですか?

はい。都が開催する説明会に参加したうえで、その後に当院で投薬を開始する必要があります。投薬を先に始めてしまうと助成の対象外となりますのでご注意ください。また、採卵日に18歳以上40歳未満であること、都内に継続して住民登録があることが必要です。要件は改定されることがありますので、最新の内容は東京都福祉局の公式ページでご確認ください。

不妊治療を受けていても、東京都の助成は使えますか?

不妊症と診断された方は、東京都の卵子凍結の助成の対象外とされています。詳しくは診察時にご相談ください。

千代田区の助成は使えますか?

はい。千代田区にお住まいの方が当院で卵子凍結をお受けになる場合、東京都の助成に加えて、千代田区独自の助成を受けられる場合があります。上限額や要件は変更されることがあるため、最新の内容は本ページ内「千代田区の助成」の欄と、千代田区の公式ページをご確認ください。

採卵は痛いですか?麻酔はしますか?

採卵は麻酔を行ったうえで実施します。麻酔の方法は状況により異なります。採卵当日はお車の運転をお控えください。

卵子凍結にはどのくらいの期間・通院が必要ですか?

初診から採卵までの目安は約2〜3週間で、その間に複数回の通院が必要です。排卵誘発の方法などによって通院回数は変わりますので、診察時にご案内します。

凍結した卵子を使って妊娠するには、どうすればよいですか?

凍結した卵子を用いて妊娠を目指す場合は、融解した卵子とパートナーの精子を体外で受精させる「顕微授精」という治療が必要になります。その後、順調に発育した受精卵(胚)を子宮内に戻す「胚移植」を行います。当院では、これらの治療まで対応しております。

卵子凍結を考え始めたのですが、まず何をすればよいですか?

まずはお電話 03-5280-1166 で不妊科の初診をご予約ください。初回の診察では、卵子凍結の流れやメリット・デメリット、費用などについて詳しくご説明します。東京都の助成をご希望の場合は、都の説明会への参加が先に必要ですので、あわせてご相談ください。

千代田区民でなくても受診できますか?

はい。地域に関わらず、どなたでも受診いただけます。御茶ノ水・千代田区はもちろん、神田・秋葉原・淡路町・小川町・本郷・湯島・水道橋など近隣にお勤め・お住まいの方にもご来院いただいています。ただし東京都の助成は、都内に継続して住民登録がある方が対象です。

参考情報・関連ページ

参考情報

  • 日本生殖医学会 倫理委員会報告「未受精卵子および卵巣組織の凍結・保存に関する指針」(2018年3月30日) http://www.jsrm.or.jp/guideline-statem/guideline_2018_01.html (取得日:2026年7月)
  • 日本産科婦人科学会「体外受精/顕微授精・胚移植に関する見解・指針」(2026年6月改定)(取得日:2026年7月)
  • 日本産科婦人科学会「ノンメディカルな卵子凍結をお考えの方へ」(2023年5月更新) https://www.jsog.or.jp/medical/865/ (取得日:2026年7月)
  • Goldman RH, Racowsky C, Farland LV, et al. Predicting the likelihood of live birth for elective oocyte cryopreservation: a counseling tool for physicians and patients. Hum Reprod. 2017;32(4):853-859.
  • 東京都福祉局「卵子凍結に係る費用の助成 事業の概要」 https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/shussan/ranshitouketsu/touketsu/gaiyou (取得日:2026年7月)

関連ページ

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最終更新日:2026年7月28日

このページは 医療法人財団 小畑会 浜田病院 婦人科(生殖医療) が監修しています。

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