不妊スクリーニング検査
御茶ノ水で始める不妊スクリーニング検査|原因を知るための第一歩
「そろそろ赤ちゃんを、と考えているけれど、なかなか授からない…」「もしかして不妊症かも?」と、お一人で悩んでいませんか。不妊の原因は、女性側、男性側、あるいはその両方にある場合や、複数の要因が重なっていることも少なくありません。まずはご自身の身体の状態を正しく知ることが、未来への大切な一歩となります。
千代田区・御茶ノ水の浜田病院 不妊・生殖医療センターでは、日本生殖医学会認定 生殖医療専門医が、お一人おひとりの状態を的確に把握するための体系的な「不妊スクリーニング検査」を行っています。検査で原因を特定し、ご夫婦に合った治療プランを一緒に考えていきましょう。
不妊に関する検査には、月経周期の特定の時期に行う必要があるものが含まれます。そのため、ひと通りの検査を終えるまでに最短でも1ヶ月、場合によっては数ヶ月を要します。当院では、ご自身のペースで無理なく検査を進められるよう丁寧にサポートいたしますので、どうぞ安心してご相談ください。
※子宮卵管造影検査は、当院にて治療中の方のみ実施致しております。ご了承ください。

不妊スクリーニング検査の主な内容
検査スケジュールの目安

基礎体温測定|排卵の有無やリズムを知る基本の検査
基礎体温の記録は、ご自身の身体のリズムを知るための第一歩です。排卵の有無、排卵の時期、月経周期の安定性などを把握でき、今後の検査や治療計画を立てる上で非常に重要な情報となります。
基礎体温とは?
基礎体温とは、心身ともに最も安静な状態にある時の体温のことです。毎朝、目が覚めたら体を動かす前に、婦人用体温計を使って舌の下で体温を測り、グラフに記録します。
基礎体温からわかること
- 二相性のグラフ:正常に排卵が起こっている場合、基礎体温は排卵を境に「低温期」と「高温期」の二相に分かれます。排卵前の約14日間は低温期、排卵後は体温が上昇して約14日間の高温期へと移行します。
- 一相性のグラフ:排卵が起きていない場合、高温期がなく低温期のみの一相性になる傾向があります。
- 妊娠の可能性:妊娠が成立すると、通常は高温期が14日以上持続します。
初めて婦人科を受診される際は、可能であれば1〜2ヶ月分の基礎体温を記録してからご来院いただくと、よりスムーズに診療を進めることができます。スマートフォンのアプリなどを活用するのも便利です。
【基礎体温グラフの例】
排卵前の卵胞期に約14日間低温期が続き、排卵後の黄体期に約14日間の高温期が続きます。排卵が起こると体温が上昇して、高温期に移行します。

超音波検査|卵胞と子宮内膜の状態をみる
卵胞と子宮内膜の計測を行います。排卵期に合わせて実施し、卵胞の育ち具合や子宮内膜の状態を確認いたします。
血液検査|ホルモンバランスや感染症を調べる
採血により、妊娠に関わるホルモンの値や、不妊の原因となりうる感染症の有無を調べます。ホルモン検査は月経周期の特定の時期に行う必要があり、当院では月経2〜5日目と高温期5〜9日目頃に行っています。
■ホルモン検査
| ホルモン | 内容 |
| LH・FSH | 月経周期をコントロールする、脳下垂体から分泌されるホルモン(LH:黄体化ホルモン、FSH:卵胞刺激ホルモン)の値を測定します。卵巣の予備能(AMH検査)も調べることが可能です。 |
| プロラクチン | 乳汁分泌を促すホルモンですが、この値が高いと排卵を抑制するため、不妊の原因となることがあります(高プロラクチン血症)。 |
| エストロゲン プロゲステロン | 卵巣から分泌される女性ホルモンです。月経周期や妊娠の維持に深く関わるため、値を測定してホルモンバランスを調べます。 |
■クラミジア抗体検査
性感染症の一種であるクラミジアは、自覚症状がないまま卵管の炎症や閉塞を引き起こし、不妊の大きな原因となることがあります。この検査では、過去の感染歴や現在の感染状況を調べます。抗体が陽性だった場合は、パートナーの方も検査・治療が必要となります。
【主なホルモンとその働き】
| ホルモン | 分泌場所 | 主な働き |
| GnRH (性腺刺激ホルモン放出ホルモン) | 視床下部 | 下垂体に働きかけ、FSH、LHの分泌を調整します。 |
| FSH (卵胞刺激ホルモン) | 下垂体 | 卵巣で、卵胞を発育させます。 |
| LH (黄体化ホルモン) | 下垂体 | 卵巣で排卵を促し、黄体を形成します。 |
| エストロゲン (卵胞ホルモン) | 卵巣 | 子宮内膜を厚くして、着床の準備をします。 |
| プロゲステロン (黄体ホルモン) | 卵巣 | 子宮内膜を維持し、妊娠の成立・維持に働きます。 基礎体温を上昇させる作用もあります。 |
■甲状腺機能(TSH・FT4)検査
甲状腺の機能を調べます。
■抗ミュラー管ホルモン(AMH)検査(自費)
卵巣予備能力を調べます。自費診療となります。
■ウレアプラズマ・マイコプラズマ抗原検査(自費)
子宮内膜炎の原因菌がいないかを調べます。自費診療となります。
子宮卵管造影検査|卵管の通りや子宮の状態を確認
精子と卵子が出会う「卵管」が詰まっていたり(卵管閉塞)、狭くなっていたり(卵管狭窄)すると、妊娠は成立しません。この検査では、子宮の入口から細いカテーテルを挿入し、造影剤を注入しながらレントゲン撮影を行い、卵管の通過性や子宮の形状、卵管周囲の癒着などを調べます。
検査は、月経終了後から排卵までの、妊娠の可能性がない時期(低温期)に行います。ご予約は、月経中にご受診いただいたうえでお取りします。また、検査は2日間にわたって行います(1日目に子宮卵管造影、2日目にレントゲン撮影)。2日目は、1日目の翌日または翌々日に行います。造影剤を注入する際に、生理痛に似た痛みを伴うことがあります。痛みがご不安な方には、事前に痛み止めを処方することも可能ですので、ご相談ください。
ヒューナーテスト(性交渉後検査)|精子と頸管粘液の相性
排卵期になると、子宮の入口(子宮頸管)から精子が子宮内へ進入するのを助ける「頸管粘液」が分泌されます。この検査では、頸管粘液と精子の相性を調べ、精子が子宮内にきちんと到達できているかを確認します。
医師が指定した排卵の時期に合わせて性交渉を持っていただき、その後24時間以内にご来院ください。子宮頸管の粘液を少量採取し、顕微鏡でその中にいる運動精子の数を観察します。痛みはほとんどありません。
腹腔鏡検査|お腹の中を直接観察する検査
おへその下あたりを数ミリ切開し、そこから内視鏡(腹腔鏡)を挿入して、子宮、卵巣、卵管など骨盤内の状態を直接モニターで観察する検査です。子宮卵管造影検査や超音波検査では発見しにくい、卵管周囲の癒着や軽度の子宮内膜症などを診断できます。
主に、他の検査で異常が疑われる場合や、原因不明の不妊が長く続く場合などに行われます。検査と同時に、癒着を剥がしたり、病変部を切除したりといった治療を行うことも可能です。
精液検査|男性側の不妊原因を調べる
不妊の原因は女性側だけとは限りません。WHO(世界保健機関)の調査では、不妊に悩むカップルのうち約半数は男性側にも何らかの原因があると報告されています。そのため、不妊の検査はご夫婦で一緒に受けることがとても大切です。
精液検査では、精液の量、1mlあたりの精子数、精子濃度、運動率、前進運動率などを調べます。精子運動解析装置(SMAS)で検査を行い、WHO(世界保健機関)の基準値を参考に検査値を判定します。一般不妊治療や生殖補助医療などの治療方針を決める際に必要な検査で、半年〜1年に1回お受けいただきます。
精液検査は完全予約制です。ご予約はお電話(03-5280-1166)で承ります。電話の受付時間は月〜金曜日(祝日を除く)14:00〜16:00で、検査をご希望の日の前日までにご予約ください。当日のご予約、祝日・時間外のお電話でのご予約は承っておりません。キャンセル・ご予約の変更・お問い合わせも、同じ時間内にお願いいたします。
検査を受けていただく流れは次のとおりです。
- 排卵期を避けてご予約ください(排卵期はタイミングや人工授精を行うため)
- 検査前は2〜3日くらいの禁欲期間をもちます
- 採精カップは受付でお求めいただきます(自費・手持ち袋・精液提出委任状・ラベル付き)。当院でお求めいただいた採精カップ以外の容器では、検査をお受けできません
- マスターベーション法(コンドームは使用しません)で、専用の滅菌カップ内に直接採取していただきます。院内での採精は承っておりません
- カップを入れた手持ち袋を鞄の中に入れて、2〜3時間以内にお持ちください(冬場はカップをタオルで巻いてください。ホッカイロ等はご使用にならないでください)
- カップ内へ採り損ねた場合は、スタッフへお伝えください(状況により再検査が必要となる場合があります)
- 検査結果は、後日の不妊科診察時にお伝えします(診察代は別途かかります)
当日は、ご主人の診察券と保険証、採精カップをお持ちのうえ、ご予約のお時間に2階の受付へお越しください。奥様が精液をお持ちになる場合は、あわせて精液提出委任状をご提出ください(できる限りご本人のご来院をお願いしております)。委任状は採精カップの袋に同封しておりますが、紛失された場合はこちらからダウンロードいただけます。
精子の状態は体調によって変動しやすいため、数回の検査をおすすめしております。再検査をご希望の場合は、月を変えて受けていただくことをおすすめします。
検査を終えたあとの流れ
スクリーニング検査が終わりましたら、その結果をもとに治療を行っていきます。検査ではっきりとした原因が見つからず、不妊期間が短い場合には、しばらく様子をみていくこともあります。
治療は、比較的容易でご負担の少ない方法から開始していきますが、原因によっては、最初から高度で負担の大きい治療が適応となる場合もあります。気になることやご不安な点は、どうぞ遠慮なくお尋ねください。
ご希望により、不妊相談をお受けいただくことも可能です。検査や治療の進め方について迷われている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
治療の具体的な進め方は、不妊治療の4つのステップと進め方のページでご説明しております。
よくあるご質問
- Q. 不妊検査は痛いですか?
- A. 検査によって異なります。採血や内診、子宮卵管造影検査では多少の痛みを伴うことがありますが、できるだけご負担が少なくなるよう配慮いたします。痛みがご不安な場合は、遠慮なく医師やスタッフにお伝えください。
- Q. 検査費用はどのくらいかかりますか?
- A. 検査内容や保険適用の有無によって異なります。初診時に、おおよそのスケジュールと費用についてご説明いたしますので、ご安心ください。一部の検査は自費診療となります。
- Q. パートナーと一緒に行った方が良いですか?
- A. 不妊はカップルお二人の問題です。可能であれば、ぜひご一緒にご来院ください。特に初診時には、今後の検査や治療方針についてご一緒に説明を聞いていただくことをお勧めしています。
- Q. 専門の先生に診てもらえますか?
- A. はい。当院の不妊・生殖医療センターでは、日本生殖医学会認定 生殖医療専門医が診療を担当します。専門的な知識と経験に基づき、お一人おひとりに合わせた医療を提供します。
- Q. 予約方法は?
- A. WEB予約またはお電話 03-5280-1166で承ります。WEB予約では、診療科の選択で「不妊科」をお選びください。初診はご予約なしでも受診いただけますが、診療枠に限りがあるため、事前のご予約をおすすめします。
- Q. 御茶ノ水駅から近いですか?
- A. JR御茶ノ水駅から徒歩約2分です(東京都千代田区神田駿河台2-5-1)。千代田区はもちろん、神田・秋葉原・淡路町・小川町・本郷・湯島・水道橋など近隣にお勤め・お住まいの方にも通いやすい立地です。
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このページは 医療法人財団 小畑会 浜田病院 不妊・生殖医療センター が監修しています。