

人工授精
人工授精
人工授精は、精液をシリンジとカテーテルを用いて、直接子宮内に注入する方法です。実際に子宮に入るのは 0.5ml 程度なので、精液を遠心器にかけ、良好な精子を濃縮し用いる方法が主に行われています。
人工授精の適応
配偶者間人工授精(AIH)
精液の状態が悪い場合
精子の数が少ない、運動性が悪い、精液の量が悪いなど、精液の状態が悪く通常の妊娠が難しいとき。
頸管粘液に問題がある場合
頸管粘液の分泌量が不十分である、または精子と頸管粘液の相性が悪い為、精子の子宮内への上昇が妨げられるとき。
性交障害がある場合
性器の形態や機能に問題があり、性交が行えないとき。
通常の性交によって射精ができないが、マスターベーションなら射精が可能なとき。
人工授精の方法
経膣超音波で卵の発育を観察し、人工授精の日程を決めます。
ご主人に2~3日の禁欲期間をおいて頂き、用手法により精子を採取します。しばらく放置して液化した精液を遠心分離器にかけ、洗浄濃縮を行い良好な精子を集め、シリンジとカテーテルを用いて、子宮内に注入します。
排卵誘発を併用して、卵を十分に育ててから人工授精を行う場合もあります。
同意書について
当院で人工授精をご希望の方は原則的に同意書が必要です。