精液検査(男性の不妊検査)
浜田病院 不妊・生殖医療センター(千代田区神田駿河台、JR御茶ノ水駅から徒歩2分)では、男性側の不妊の原因を調べる精液検査を行っています。
精液検査は完全予約制で、検査をご希望の日の前日までにWEB予約でお申し込みいただきます。院内での採精は承っておりません。専用の採精カップに採精して、2〜3時間以内にお持ちいただきます。ご主人が来院できない場合は、精液提出委任状を添えて奥様がお持ちいただくこともできます。まずはお気軽にご相談ください。
精液検査でわかること
精液検査では、精液量、精子濃度(精液1mlあたりの精子数)、総精子数、運動率、前進運動率、正常形態率などを調べます。WHO(世界保健機関)の調査では、不妊に悩むカップルのうち約半数は男性側にも何らかの原因があると報告されています。
精子の数を調べることで乏精子症や無精子症を、運動率を調べることで精子無力症を、正常な形の精子の割合を調べることで奇形精子症などを調べることができます。
当院では精子運動解析装置(SMAS)で検査を行い、WHOの基準値を参考に検査値を判定します。一般不妊治療や生殖補助医療などの治療方針を決める際に必要な検査で、半年〜1年に1回お受けいただきます。
精液検査の基準値(WHOマニュアル第6版の参考値)
WHOは「ヒト精液検査マニュアル」第6版(2021年)で、自然に妊娠したカップル(妊娠までの期間が1年以内)の男性の検査値の分布を示しています。下の表は、その下位5%にあたる値です。
| 項目 | WHOマニュアル第6版の第5パーセンタイル値(下位5%にあたる値) |
|---|---|
| 精液量 | 1.4ml |
| 精子濃度 | 1mlあたり1,600万 |
| 総精子数 | 1回の射精あたり3,900万 |
| 総運動率 | 42% |
| 前進運動率 | 30% |
| 正常形態率 | 4% |
WHOは、この値が妊娠できるかどうかの境目を示すものではないとしています。また、精子の状態は体調によって変動しやすいため、当院では数回の検査をおすすめしております。再検査をご希望の場合は、月を変えて受けていただくことをおすすめします。この表はWHOマニュアルの値を紹介するもので、当院での検査結果は、後日の不妊科診察時にお伝えします。
浜田病院での精液検査の受け方(奥様の提出も可)
ご予約から結果のご説明までの流れは次のとおりです。
ご予約
WEB予約で、検査をご希望の日の前日まで
採精カップの購入
受付でお求めいただきます(平日8:30〜17:00、土曜8:30〜11:00、祝日を除く)
禁欲期間
検査前に2〜3日くらい
採取
専用の滅菌カップに採取します(院内での採精は承っておりません)
ご持参
採精して2〜3時間以内に、2階の受付へ
結果のご説明
後日の不妊科の診察時(診察代は別途かかります)
ご予約(完全予約制)
精液検査は完全予約制です。ご予約は@link(WEB予約)で承ります。検査をご希望の日の前日までにご予約ください。お電話でのご予約・当日のご予約は承っておりません。
排卵期を避けてご予約ください(排卵期はタイミングや人工授精を行うため)。
採精カップの購入と採取の方法
採精カップは受付でお求めいただきます(自費。手持ち袋・精液提出委任状・ラベル付き)。1回の検査につき1カップで、お求めいただける時間は平日8:30〜17:00、土曜8:30〜11:00(祝日を除く)です。時間外にはお求めいただけません。当院でお求めいただいた採精カップ以外の容器では、検査をお受けできません。
検査前は2〜3日くらいの禁欲期間をもちます。マスターベーション法(コンドームは使用しません)で、専用の滅菌カップ内に直接採取していただきます。院内での採精は承っておりません。カップ内へ採り損ねた場合は、スタッフへお伝えください(状況により再検査が必要となる場合があります)。
お持ちいただく時間と当日の持ち物
カップを入れた手持ち袋を鞄の中に入れて、2〜3時間以内にお持ちください(冬場はカップをタオルで巻いてください。ホッカイロ等はご使用にならないでください)。ご予約のお時間に、2階の受付へお越しください。
- ご主人の診察券(奥様がお持ちになる場合はご夫婦の診察券)
- ご主人のマイナ保険証(または資格確認書)(検体・ご本人確認として使用します)
- 採精カップ
- 精液提出委任状(奥様がお持ちになる場合)
マイナ保険証(または資格確認書)が確認できない場合は、10割負担となる場合があります。
奥様がお持ちになる場合(精液提出委任状)
ご主人が来院できない場合は、奥様が検体をお持ちいただけます。ご夫婦の診察券とご主人のマイナ保険証(または資格確認書)を受付でご提示のうえ、検体と精液提出委任状を一緒にご提出ください。委任状は採精カップの袋に同封しておりますが、紛失された場合はこちらからダウンロードいただけます。
委任状は原則として検査のたびにご提出いただき、ご提出がない場合は検査をお受けいただけないことがあります。できる限りご本人のご来院をお願いしております。なお、検査結果のご報告についての委任状は別の用紙で、診察時にご提出いただきます。
検査結果をふまえた治療の進め方
精液検査は、一般不妊治療や生殖補助医療などの治療方針を決める際に必要な検査です。検査の結果に応じて、治療方針を相談しながら決めていきます。
一般不妊治療にはタイミング指導・排卵誘発剤の使用・人工授精など、生殖補助医療には体外受精・顕微授精があります。治療の進め方は不妊治療の4つのステップと進め方でご案内しています。各治療の詳しい内容は、タイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精をご覧ください。
ご夫婦での不妊検査と助成
不妊の原因は女性側だけとは限らないため、不妊の検査はご夫婦で一緒に受けることがとても大切です。女性の検査と比べて、男性の検査は身体への負担が少なく行えます。女性の検査の内容と時期は不妊スクリーニング検査でご案内しています。
東京都の不妊検査等助成事業(上限5万円・夫婦1組につき1回・検査開始日に妻が40歳未満)は、ご夫婦ともに検査を受けていることが条件の一つです。当院は、東京都が公表する「不妊検査等実施医療機関一覧」(掲載に同意した医療機関の一覧)に掲載されています。千代田区にお住まいの方は、区の上乗せ助成もあわせてご覧ください。
受診のご案内
浜田病院は千代田区神田駿河台2-5-1、JR御茶ノ水駅お茶の水橋口から徒歩2分です。精液検査に関するお問い合わせは、お電話(03-5280-1166)にて月〜金曜日(祝日を除く)9:00〜17:00、土曜日9:00〜12:00に承っております。
精液検査のご予約はWEB予約で承ります
※検査をご希望の日の前日までにご予約ください
精液検査に関するよくあるご質問
- Q病院で採精できますか?
- A院内での採精は承っておりません。当院でお求めいただいた採精カップに採取し、2〜3時間以内にお持ちください。
- Qご主人が来院できない日はどうすればよいですか?
- A奥様が、精液提出委任状を添えて検体をお持ちいただけます。できる限りご本人のご来院をお願いしております。
- Q当日の予約はできますか?
- A当日のご予約は承っておりません。検査をご希望の日の前日までに、WEB予約でお申し込みください。お電話でのご予約も承っておりません。
- Q禁欲期間はどのくらいですか?
- A検査前は2〜3日くらいの禁欲期間をもちます。
- Q何回受ければよいですか?
- A精子の状態は体調によって変動しやすいため、数回の検査をおすすめしております。再検査は月を変えて受けていただくことをおすすめします。治療方針を決める際に必要な検査として、半年〜1年に1回お受けいただきます。
- Q結果はいつわかりますか?
- A後日の不妊科診察時にお伝えします(診察代は別途かかります)。
- Q精液検査の費用について教えてください。
- A採精カップは受付でお求めいただきます(自費)。当日はご主人のマイナ保険証(または資格確認書)をお持ちください。確認できない場合は、10割負担となる場合があります。検査結果は後日の不妊科診察時にお伝えし、診察代は別途かかります。東京都の不妊検査等助成事業の対象については東京都の不妊治療の助成金をご覧ください。
本ページの表の値は、WHO「WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen, sixth edition」(2021年)のTable 8.3によります。
関連情報
このページは 医療法人財団 小畑会 浜田病院 不妊・生殖医療センター が監修しています。