子どもの咳・鼻水|受診の目安と注意が必要な「咳の音」の見分け方
咳や鼻水は、子どもの症状のなかでとても多いものです。多くは自然によくなりますが、受診の目安は「咳の音」と「続いている期間」で変わります。そして、呼吸が苦しそうなサインがあるときは、時間を待たずに受診してください。このページでは、ご家庭で観察できるポイントを整理してお伝えします。
まず確認|受診の緊急度チェック
お子さまの様子が、次のどれに当てはまるかを確認してください。
🔴 すぐに受診・救急を検討
- 呼吸が苦しそう(息を吸うたびに胸やのどの下がへこむ/小鼻がヒクヒクする/肩を上下させて息をする)
- 顔色や唇の色が悪い(青白い・紫っぽい)
- 「ケンケン」という咳とともに、息を吸うときにヒューヒュー音がする
- 急に激しくむせ込んで咳き込み、呼吸が苦しそう(食事中や小さな物を口にした後など。気道に物が詰まった可能性)
- 呼吸が速く肩で息をしている、または水分や母乳・ミルクをほとんど受けつけない
- 呼びかけへの反応が乏しく、ぐったりしている
- (生後数か月の赤ちゃんで)息が一時的に止まる・呼吸の間隔が大きく空く
🟡 診療時間内に受診を
- ゼーゼー・ヒューヒューするが、眠れてはいる
- 咳で夜眠れない、咳き込んで吐いてしまう
- 鼻水・咳が2週間以上続いている
- 発熱をともない、長引いている
ご家庭で様子をみられる状態(受診の必要は低い)
- 咳・鼻水はあるが、機嫌よく遊び、食事・睡眠がとれている(発症から1〜2週間以内)
夜間・休日に迷ったら:こども医療電話相談「#8000」(お住まいの都道府県の相談窓口につながります)。呼吸困難のサインがあるときは、ためらわず119を。
※生後まもない赤ちゃんは症状の変化が早いことがあります。低月齢で心配なときは、様子見にこだわらず早めにご相談ください。
※生後まもない赤ちゃんは症状の変化が早いことがあります。低月齢で心配なときは、様子見にこだわらず早めにご相談ください。
咳の「音」で分かること|保護者の方の言葉でお伝えください
咳の音は、原因を考えるうえで大切な手がかりになります。「うまく説明できない」と心配せず、聞こえたままの言葉で医師にお伝えください。
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| 咳の音(聞こえ方) | 考えられる状態 |
|---|---|
| 「ケンケン」(犬やオットセイの鳴き声のよう) | クループ症候群などの可能性。夜間に強くなることがあります |
| 「ゼーゼー」「ヒューヒュー」 | 喘息や細気管支炎などの可能性 |
| 「コンコン」(乾いた咳が長引く) | アレルギーや、感染後に続く咳などの可能性 |
| 「ゴホゴホ」(痰がからむ) | かぜや、鼻水がのどに落ちていることなどによる可能性 |
※音はあくまで手がかりです。実際の状態は、診察で医師が音を聴いて確認します。
受診時のお願い:咳は診察のときには出ないことがよくあります。特に夜だけ出る咳や発作的な咳は、出ているときの様子をスマートフォンで動画に撮っておくと、診察に役立ちます。
長引く咳・鼻水|期間別に考えられる病気
「いつまで様子をみていいのか」の目安として、2週間をひとつのラインに考えてください。
- 〜2週間:かぜ症候群が中心です。ウイルスによるものは、多くが自然に軽くなっていきます。
- 2週間以上続く:副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、喘息、マイコプラズマ感染症、百日咳などの可能性があります。2週間を超えて続く咳・鼻水は、一度ご相談ください。
よくある誤解について:鼻水が黄色や緑色になると「抗生物質が必要」と思われがちですが、色だけで抗菌薬が必要かどうかは決まりません。かぜの回復の過程でも色は変わります。自己判断はせず、気になるときは診察でご相談ください。
あわせて、発熱をともなうときは子どもの発熱|受診の目安(年齢別)と家庭でのケアもご確認ください。
家庭でのケア
鼻水のケア
- 鼻吸い器でこまめに吸ってあげましょう(お風呂上がりは鼻がやわらかくなり吸いやすくなります)。
- こまめに吸うと、鼻づまりが楽になり、授乳や睡眠、呼吸がしやすくなります。
咳のケア
- 部屋を加湿し、水分をこまめに与えましょう。
- 頭を少し高くして寝かせると、楽になることがあります。
※1歳未満の赤ちゃんは、平らな面であおむけに寝かせるのが安全です。枕や傾斜はつけないでください。
安全のための大切な注意
- 1歳未満のお子さまに、はちみつは絶対に与えないでください(乳児ボツリヌス症を防ぐため。咳のケアとしても与えないでください)。
- 市販の咳止めは、年齢によって使えないもの・注意が必要なものがあります。自己判断での使用はおすすめしません。使う前に薬剤師・医師にご相談ください。
浜田病院 小児科の受診案内
- 診療時間:一般診療(発熱・咳・鼻水など)は平日午前です(午後・土日祝は休診)。実施日・担当医は外来診療担当表をご確認ください。
- ご予約:お電話 03-5280-1166(受付:平日 8:30〜17:30/土 8:30〜12:30)へ。一般診療は予約優先で、ご予約がなくても空き枠でご案内できます。WEB予約(24時間)もご利用いただけます。
- 持ち物・医療費:受診の際はマイナ保険証(または資格確認書)と、お持ちの方はこども医療証(マル乳など)をご持参ください。千代田区にお住まいの0〜18歳は、保険診療の窓口負担が助成されます(自己負担の有無・詳細は千代田区 こども・高校生等医療費助成でご確認ください)。
- その日のうちに受診したいときは、当日そのままご来院いただけます(ご予約をおすすめします)。発熱が37.5度以上のときは、ご来院前に一度お電話 03-5280-1166をお願いします。
よくある質問
- Q. 咳と鼻水だけで、熱はありません。受診してもいいですか?
- はい、受診いただいて構いません。熱がなくても、咳で眠れない・長引いている・呼吸が苦しそうといった場合は診察の対象です。遠慮による受診の遅れを防ぐためにも、気になるときはご相談ください。
- Q. 保育園・幼稚園には行かせてもいいですか?
- 咳・鼻水があっても、熱がなく元気で食事・睡眠がとれていれば登園できることが多いですが、園によって規定が異なります。呼吸が苦しそう・強い咳で眠れないといったときは休ませ、受診をご検討ください。登園の可否は園の基準もご確認ください。
- Q. 鼻吸い器は1日に何回使ってもいいですか?
- 回数の決まりはありません。鼻がつまって苦しそうなとき、授乳や睡眠の前など、こまめに使って構いません。強く吸いすぎないよう、様子を見ながら行ってください。
- Q. 咳止めの薬だけもらいに行くことはできますか?
- お子さまの薬は、年齢や症状、原因に合わせて医師が判断します。診察を受けずにお薬だけをお渡しすることはできません。まずは受診いただき、状態を確認したうえでご相談ください。
参考情報・関連ページ
参考情報
日本小児科学会・厚生労働省研究班「こどもの救急(ONLINE-QQ)」 https://kodomo-qq.jp/(取得日:2026年7月)
▶ 電話で受診相談:03-5280-1166(電話受付:平日 8:30〜17:30/土 8:30〜12:30)
このページは 医療法人財団 小畑会 浜田病院 小児科 が監修しています。