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子宮内膜症と不妊

最終更新日:2026年10月2日

子宮内膜症と診断され妊娠を希望されている方、妊娠を考えはじめて子宮内膜症が気になっている方へ。
子宮内膜症は、子宮の内側をおおう子宮内膜に似た組織が、子宮の外にできる病気です。この組織が月経のたびに出血と炎症をくり返し、周囲の臓器と癒着を起こすことがあります。

子宮内膜症は妊娠しにくくなる原因のひとつですが、状態に合わせた治療で妊娠を目指すことができます。治療法は、病気の程度や症状、ご年齢、妊娠のご希望などをふまえてご提案します。浜田病院では、日本生殖医学会認定の生殖医療専門医を含む医師が、不妊治療を担当いたします。

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子宮内膜症は不妊の原因になりますか

子宮内膜症は、不妊の原因のひとつです。子宮内膜症のある方の半数近くが、不妊に悩まれているといわれています。子宮内膜症によって次のような変化が起こると、妊娠しにくくなることがあります。

  • 卵管周囲の癒着 — 卵管の周りに癒着が起こると、排卵された卵子を卵管が取り込みにくくなることがあります(ピックアップ障害)
  • 卵巣機能の低下 — 卵巣にできたチョコレート嚢胞などの影響で、卵巣のはたらきが低下することがあります
  • 着床環境の変化 — 受精卵が着床しにくい環境になることがあります

なお、子宮内膜症によって妊娠しにくくなる仕組みには、まだ解明されていない部分もあります。

子宮内膜症があっても妊娠できますか

子宮内膜症があっても、自然に妊娠される方はいらっしゃいます。比較的お若い方で、妊娠を希望されてからの期間が短く、ほかに不妊の原因が見つからない場合には、タイミング法など、自然な妊娠を目指す方法から始めることもあります。

一方、ご年齢が高めの方や、妊娠を希望されてからの期間が長い方は、妊娠の可能性が下がりやすいため、早めに人工授精や体外受精へ進むことをご提案する場合があります。

妊娠を希望する場合の検査と治療の進め方

最初に行う検査

まず、子宮内膜症以外に不妊の原因がないかを検査で確認します。女性には月経周期に合わせてホルモン検査や超音波検査、卵管の通りを調べる検査などを、男性には精液検査などを行います。

ほかの検査で異常が疑われる場合などには、超音波検査などでは見つけにくい卵管周囲の癒着や軽度の子宮内膜症を調べるため、お腹の中を直接観察する腹腔鏡検査を行うこともあります。各検査の詳しい内容は、不妊検査のページでご案内しています。

年齢や子宮内膜症の程度に応じた治療の選び方

治療法は、ご年齢、妊娠を希望されてからの期間、子宮内膜症の程度(軽症か重症か)、卵管や卵巣の状態などを総合的にみて、ご相談のうえで決めていきます。

  • 比較的お若い方で、子宮内膜症が軽症の場合 — タイミング法や人工授精から始めることがあります
  • ご年齢が高めの場合や、子宮内膜症が重症の場合 — 早い段階で体外受精を検討します
  • 両側の卵管が詰まっている場合 — 体外受精を検討します

卵巣のはたらき(卵巣予備能)も、治療法を選ぶ際の判断材料のひとつです。必ずしもタイミング法から順に進むわけではなく、早い段階で体外受精を選択される方もいらっしゃいます。

チョコレート嚢胞がある場合の、手術と不妊治療の順序

卵巣のチョコレート嚢胞の手術では、嚢胞の部分だけを取り除く方法で行っても、卵巣のはたらきが低下することがあります。そのため、妊娠を希望される方で、嚢胞がそれほど大きくなく、痛みなどの症状もない場合には、手術より先に不妊治療を進めることが多くなっています。

一方、痛みが強い場合や嚢胞が大きい場合、画像検査で悪性の可能性が否定できない場合などには、手術を先に行うこともあります。どちらを先にするかは、ご年齢やこれまでの経過によって異なりますので、ご相談しながら決めていきます。手術を検討する目安や、手術の内容・入院日数・費用については、子宮内膜症の手術のページでご案内しています。

手術をご希望の方、ご検討中の方は、月・火・水(午前)・木・金の婦人科外来へお越しください(WEB予約では、診療科の選択で「婦人科外来」をお選びください)。不妊治療をご希望の方は、下記より不妊科をご予約ください。

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子宮内膜症の治療薬と妊娠

子宮内膜症の痛みに対しては、まずお薬による治療から始めるのが一般的です。ただし、低用量ピル(LEP)、ジエノゲスト、GnRHアゴニストなどのお薬には排卵を抑える作用があるため、使用している間は妊娠を目指すことができません。妊娠を希望される時期のお薬の使い方については、医師にご相談ください。

浜田病院で子宮内膜症の不妊治療を受ける場合

  • 不妊治療の担当医 — 日本生殖医学会認定の生殖医療専門医を含む医師が担当いたします。原田 美由紀医師(日本生殖医学会 生殖医療専門医・指導医)が火曜、泉 玄太郎医師(日本生殖医学会認定 生殖医療専門医)が月曜・水曜の午後を担当するほか、複数の医師が診療にあたります。休診・代診と診療時間は外来診察スケジュールでご確認ください。
  • 婦人科の手術 — 当院は入院設備のある病院で、婦人科では診察から手術、手術後の経過観察まで院内で対応しています。ただし、腸管の切除が必要な場合や、病巣が膀胱・尿管に及ぶ場合は、手術を行う連携医療機関をご紹介いたします。また、悪性腫瘍(がん)が見つかった場合や、その可能性が高いと診断された場合は、連携する大学病院をご紹介いたします。腹腔鏡手術には、日本産科婦人科内視鏡・ロボティクス学会の腹腔鏡技術認定医が加わります。
  • 手術後の不妊治療 — 手術を受けても、必ず妊娠に結びつくとは限りません。ほかに不妊の原因がないかもあわせて確認したうえでご相談し、手術後の不妊治療まで続けて対応いたします。

よくあるご質問

Q不妊治療中に、子宮内膜症は悪化しますか?
A不妊治療を行っている間も、子宮内膜症が進行することがあります。そのため、早めに体外受精などへ進むことが多くなっています。
Qチョコレート嚢胞があっても、体外受精はできますか?
Aチョコレート嚢胞がある場合でも、体外受精を行うことがあります。嚢胞の大きさや症状によっては、先に手術を検討することもあります。どちらがよいかは、検査結果をもとに医師とご相談ください。
Q子宮内膜症の手術後、不妊治療はどのように進めますか?
A手術後の進め方(自然妊娠を目指すか、人工授精や体外受精へ進むか)は、手術で確認できたお腹の中の状態やご年齢、おふたりのお気持ちをうかがいながら、ご一緒に決めてまいります。妊娠を希望されている場合は、手術のあと、なるべく早い時期から妊娠を目指すことが大切とされています。すぐには妊娠をお考えでない方には、再発を抑えるためにお薬をおすすめすることがあります(お薬を使っている間は、妊娠を目指すことができません)。お薬をいつまで続けるか、不妊治療をいつ始めるかは、ご希望をうかがいながらご一緒に考えてまいりますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。

ご予約・受診

妊娠を希望される方は、不妊科へお越しください。WEB予約では、診療科の選択で「不妊科」をお選びください。初診はご予約がなくても受診していただけますが、診療枠に限りがあるため、事前のご予約をおすすめします。

手術をご希望の方、ご検討中の方は、月・火・水(午前)・木・金の婦人科外来へお越しください。検査結果や紹介状をお持ちの場合は、ご持参ください。

ご相談のイメージ

ご不明な点は、お気軽にご相談ください

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お電話でのご予約・ご相談:

03-5280-1166(外来)

電話受付:平日 8:30〜17:30/土曜 8:30〜12:30

アクセス:JR御茶ノ水駅から徒歩2分

参考にした資料

本ページの医学的な内容は、次の資料を参考にしています。

このページは 医療法人財団 小畑会 浜田病院 不妊・生殖医療センター が監修しています。

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